学科の特色?3つのポリシー

学科の特色?3つのポリシー

理念?目的

外国語学部交流文化学科は、英語を中心とした外国語の運用能力を養成し、交流する文化の諸相を理解するための専門知識を習得した、国際的視野に立つ教養人を育成することを目的とする。

学位授与方針(DP)

(学位授与要件、学位の種類)

交流文化学科は、修業年限を満たし、所定の単位を修得し、卒業時点で以下の能力を身に付けた者に「学士(外国文化)」の学位を授与する。

(学位の裏付けとなる「能力」)

1.英語を第一外国語として、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語のうちの一つを第二外国語として修得し、それらの言語スキルに基づき国際的?越境的(トランスナショナル)な視点から世界に対する概括的な教養を持って、地球市民としての社会的責任を自覚し、これを果たす能力を身に付けている。

2.英語に関して、受容と産出に関する高度な技能を用いて、状況に応じた言語運用を行うための能力を身に付けている。

3.第二外国語に関して、受容と産出に関する基礎的な技能に基づいて日常生活における基本的かつ実践的なコミュニケーションを行うための能力を身に付けている。

4.外国語の修得を通じ、多様な文化や背景を有する他者を理解し、他者とコミュニケーションをとる能力と姿勢を身に付けている。

5.ツーリズム部門では、ツーリズム産業についての基礎的な知識を得ることはもちろんのこと、ツーリズムがもたらす社会?文化?経済?環境への多岐にわたる影響を多角的?専門的に理解し、将来にわたり持続可能なツーリズムのあり方について議論し、その姿を構想する能力と姿勢を身に付けている。

6.トランスナショナル文化部門では、グローバル化が進む今日の国際社会において、多様なエスニシティやジェンダー、そして文化を尊重する公正な社会の実現に向けて、世界の社会、文化、思想について、テキスト?メディア表象とフィールドワーク(教育)で得られた情報を越境的(トランスナショナル)な視点から理解し、それについて適切に問題を設定して論理的に論述?議論する能力と姿勢を身に付けている。

7.グローバル社会部門では、グローバル化が進む今日の国際社会において、多様なエスニシティやジェンダー、そして文化を尊重する公正な社会の実現に向けて、個人、コミュニティ、国家、国際社会など、様々な視点から解決策を提示できる能力と姿勢を身に付けている。

8.演習(ゼミナール)については、英語およびツーリズム?トランスナショナル文化?グローバル社会に関して各演習の設定するテーマについての系統的な専門知識の修得?理解に基づき、独自の研究課題を設定する。その上で、フィールドワークやグループワークなどを通じた調査研究または学修活動を行い、その成果を発表?ディスカッションし、論文作成や研究発表など通じて養成される、少人数での協働学修によるコミュニケーション?スキルやチームワーク能力とともに学修成果を自分の言葉で的確に表現する論理的なプレゼンテーション能力を身に付けている。

教育課程の編成?実施方針(CP)

(カリキュラム)

交流文化学科では、学位授与方針に掲げる能力を養成するために、以下の通り学科基礎科目、学科専門科目(英語、ツーリズム、トランスナショナル文化、グローバル社会)、演習、卒業論文、外国語学部共通科目、全学共通授業科目、教職関連科目(教職課程?外国語(英語))を配置する。

(外国語教育)

第一外国語を英語と定め、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能に関して、学科基礎科目の中で必修科目として第1学年から第2学年(第1学期から第4学期)までは、口頭および書き言葉での受容と産出の基礎能力を養成するためにWonders of the English LanguageⅠ、English for Business、Communication Skills、Communicative Grammar、Reading for Genres、Composition、Roundtable Discussion、Dokkyo DoTTS English Forum、Introduction to Culture and Life Around the World を配置し、習熟度別少人数教育を実践する。第1学年第2学期末および第2学年第3学期末に、英語能力を測る検定試験を全員が受験し、各自の英語習熟度を客観的に判断できるようにする。さらに、第2学年から第3学年(第3学期から第6学期)では、高度な英語運用能力を養成するために、学科専門科目(英語)としてReading for Disciplinary Studies、Wonders of the English LanguageⅡ、Discussion and Presentation、Debate and Public Speaking、Business Writing、English for Tourism and Hospitality、Advanced Academic Writing、Creative Writing、翻訳等の選択必修科目を配置し、英語を総合的に修得?理解したうえで、状況に応じた言語運用を行えるようにする。

また、第二外国語をドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語または韓国語と定め「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能に関して、日常生活における基本的かつ実践的なコミュニケーションを行うための基礎能力を養成するために、全学的に編成された全学共通カリキュラム(全カリ)の枠組みで第1学年から第3学年(第1学期から第6学期)まで選択科目を配置し、そのうち14単位を必修とする。

(教養教育)

建学の理念に基づき、学生の人間形成にとって必須と考える共通の教養を学科の専門性を越えて修得できるように、学部?学科を越えて編成される全学共通カリキュラム(全カリ)の枠組みで全学共通授業科目を配置し、以下のような知識、技能、態度を養成する。

?思想、歴史?文化、社会、自然?環境?人間に関する概括的な知識の理解、さまざまな言語およびその文化的背景に関する知識の理解。
?問題や関心に基づいてさまざまな知的領域を探索できる技能、および論理的?芸術的?倫理的?科学的?社会科学的等の多様な思考能力、諸言語によるコミュニケーション技能。
?組織やチームの一員としての統率力と自己理解のための態度、自律的かつ積極的であるとともに協調的かつ国際的な態度、創造性?社会性?好奇心?多様性?チャレンジ精神?粘り強さ。

全学共通授業科目は学際的学修を可能にするように、分野の点で大きく「ことばと思想」、「歴史と文化」、「現代社会」、「自然?環境?人間」の4つに分け,授業形態の点から全学総合科目群(全学総合講座部門、全学共通講義科目部門、全学共通実践科目部門、スポーツ?レクリエーション部門)と外国語科目群(英語部門、外国語部門(英語以外)、日本語部門(外国人学生および帰国学生用))の2科目群7部門とし、科目それぞれの特性および内容に応じて第1学年から第4学年(第1学期から第8学期)まで順次あるいは必要に応じて履修できるよう配当する。

学際的教育

学科の専門領域を越えた総合的な知識を修得し、国際的?学際的な視野をもって分析し、自らの見解を提示できるようにすることを目標として、外国語学部共通科目「総合講座」、「情報科学概論」、「情報科学各論」、「学科横断演習」を設置し、そのうち「情報科学各論」2単位を必修とする。

専門教育

英語および交流する文化の諸相に関する専門知識、技能を修得するために、学科専門科目を設置し、第2学年から第4学年(第3学期から第8学期)に配当するとともに、それを英語部門、ツーリズム部門、トランスナショナル文化部門、グローバル社会部門の4部門に分ける。学科専門科目の専門教育への導入として第1学年(第1学期から第2学期)の学科基礎科目の中に基礎演習、交流文化の世界および交流文化概論を必修科目として置く。また部門とは別に第3学年から第4学年(第5学期から第8学期)の必修科目として演習(ゼミナール)を設置する。演習では英語およびツーリズム、トランスナショナル文化、グローバル社会に関して系統的な専門知識を学修しつつ、少人数での協働学修(グループワーク)によりコミュニケーション?スキルやチームワーク能力を修得するとともに、独自に設定した研究課題に関する研究発表?レポート作成?ディスカッションを通じて学修成果を自分の言葉で的確に表現する論理的なプレゼンテーション能力の獲得を目指す。また卒業論文を第4学年の選択科目として置く。

ツーリズム部門には、ツーリズムに関する専門知識を修得し、社会?文化?経済?環境などとツーリズムのかかわりを多角的?総合的に分析?理解したうえで、現代のツーリズムが抱える諸問題に対し自らの見解を提示できる能力を養成するために、ツーリズム?リテラシー論を必修科目として置くとともに、ツーリズム文化、ツーリズム関連事業、メディア、フィールドワークなどに関する講義および実習の科目群を設定する。

トランスナショナル文化部門には、グローバル化が進む国際社会に関する専門知識を修得し、越境的(トランスナショナル)な視点から世界の社会や文化、政治経済、思想を分析して自らの見解を提示できる能力を養成するために、トランスナショナル文化論を必修科目として置くとともに、国際社会学?文化人類学?メディア研究?ジェンダー研究?人権論などに関する講義の科目群を設置する。

グローバル社会部門には、グローバル化が進む今日の国際社会に関する専門知識を修得し、多様なエスニシティやジェンダー、そして文化を尊重する公正な社会の実現に向けて、個人、コミュニティ、国家、国際社会など、様々な視点から世界の社会や文化、政治経済、思想を分析して自らの見解を提示できる能力を養成するために、Understanding Global Studies とグローバル政治経済入門を必修科目として置くとともに、国際関係論、グローバル?ヒストリー、国際政治経済、国際政治史、国際開発、地域研究などに関する講義の科目群を設置する。

教職課程

中学校?高等学校での英語教育を実践できるようにすることを教育目標として、教職免許「外国語(英語)」取得に必要な教科の指導法を修得するための教職課程の科目群を設置する。

外国語学部交流文化学科履修系統図

外国語学部共通科目履修系統図

入学者受け入れ方針(AP)

(求める人物像)

交流文化学科では、獨協大学および外国語学部ならびに本学科の教育目的に共感し、次の学力?適性をもつ人物を求める。

?高等学校段階の基礎的な学力と、日本語での思考力、判断力、および表現力ならびに専門分野の学修に必要な学力、特に英語の学力。
?大学において英語を学修するのに十分な語学適性。
?将来、国際的視野に立つ教養人として社会的に活躍する意欲と倫理観。
?国や民族に固有のものと思われがちであった文化が、人やモノの往来によって交わり合い、また新たな文化を生み出していくという「交流する文化」をツーリズム研究、社会学、文化人類学、開発学、国際関係などの多角的な視点から学ぼうとする態度。
?世界に対する概括的な教養を身につけ、地球市民としての社会的責任を自覚し、これを果たそうとする意思と能力。

(出願要件)

高等学校もしくは中等教育学校卒業(当該年度末卒業見込みを含む)またはそれに相当する資格(詳細は入試要項および入試概要参照)と学力を要する。科目別では、全ての試験方式で外国語(英語)の学力を求める。それに加えて国語(または小論文)、地理歴史?公民、数学、理科のいずれか一つもしくは複数の科目の学力を入試種別に応じて求める。

(入学者選抜方法)

外国語教育重視の観点から、外国語科目(英語)を重視した入試を行う。また、多彩な学生の受け入れを図るべく、一般入試をはじめとする様々な入試制度(詳細は入試要項および入試概要参照)を設ける。